ももち選手が「日本国内におけるプロゲーマーのライセンス制度について」と題した意見を掲載
数日遡りますが、ストリートファイターでトッププレイヤーとして活躍しながら、忍ismを立ち上げ後進の育成にも努めるももち選手が、「日本国内におけるプロゲーマーのライセンス制度について」と題した意見をサイト上に掲載しました。
これは、来春早々予定で新設される国内eスポーツ統合団体により、2月にもゲーマーへのプロライセンス発行を開始することが発表され、その内容に対する意見であると見られます。統合団体についてはこちら、プロライセンス発行についてはこちらから。
ももち選手の記事を要約すると、ライセンス制度やそれをビジネスとして行うこと自体を否定するつもりは無い、としながらも、プロゲーマーという存在を支えてきたプレイヤーやコミュニティとは別の所から発生した団体により、一方的に発表されたことや、多様なプロゲーマーという存在をその団体によるライセンス制度で定義されてしまうことに、不安や疑問を投げかける内容となっています。
詳しくは原文にて。画像はMonster Energyサイトより。
日本国内におけるプロゲーマーのライセンス制度について。https://t.co/6QO0iKHmsC
— Echo Fox |ももち (@momochi212) December 20, 2017
前提として、国内では法律により賞金を“出しづらい”(※出せないでは無い)ことがeスポーツ発展を阻んでいる一つの要因と言われており、プロライセンスが必要になるのは主にその賞金の部分を解決するためとされています。※参考
現時点では、プロライセンスの詳細や、新設されるeスポーツ統合団体の概要もまだ明らかにされていません。ももち選手の言う「あなたたちは誰ですか。ゲームが好きな方々なんですか。」という部分は、新設団体にコミュニティ代表のような人物・団体が参画するかどうかでも、大きく印象が変わることになりそうです。
個人的には、プロゲーマーが物珍しかった頃に比べ、多様化し、一括りにする“プロゲーマー”という単語を使いづらくなったと感じています。今後発行されるプロライセンスが、賞金制大会出場への資格で収まるのか、プロゲーマーを再定義するような強力な資格になるのか、注目して行きたいです。
まずは新設団体の発表を待ちたい所ですが、今後どういうことが起きるか、これを機に考えてみるのも良いかもしれません。