(再開済み)配信サイト「ミルダム」において、8月20日以降、任天堂タイトルの配信が禁止に
DouYu Japanが2020年8月3日、同社の運営するライブ配信サービス「Mildom(ミルダム)」において、2020年8月20日(木)以降、任天堂が著作権を有するゲーム(ポケットモンスターを含む)を利用した配信を禁止することを発表しました。
※2023/3/1更新:2023年3月1日より、任天堂ゲームの配信が可能となっています。
以下、DouYu Japan公式サイトより、発表内容:
任天堂のゲーム著作物を利用した配信に関するお知らせ
株式会社DouYu Japan(以下、当社)が運営するライブ配信サービス「Mildom」(以下、Mildom)において、2020年8月20日(木)以降、任天堂株式会社(以下、任天堂)が著作権を有するゲーム(ポケットモンスターを含む。以下、任天堂のゲーム著作物)を利用した配信を禁止することをお知らせいたします。なお、任天堂のゲーム著作物を利用したアーカイブ動画は、2020年8月20日(木)以降、順次削除いたします。
当社はサービス開始当初より、任天堂のゲーム著作物を利用した配信および収益化の許諾に向けて、利用許諾契約締結に関する協議を行っておりました。 その協議期間中においては、Mildomでの任天堂のゲーム著作物を利用した個人の配信および収益化につきまして、任天堂より対応を留保いただいておりました。
この度、協議の結果、任天堂との利用許諾契約の締結には至らず、2020年8月20日(木)以降の任天堂のゲーム著作物の取扱停止に合意したため、Mildomでは任天堂のゲーム著作物を利用した配信を禁止することといたします。
本件に関し、Mildomをご利用の皆さまにはご迷惑をおかけしますが、ご協力のほどよろしくお願いいたします。
今後とも、Mildomをご愛顧くださいますようお願いいたします。
ミルダムは最近サービスが開始した新しい配信サイト(アプリが2019年9月リリース)。格闘ゲームにおいては、EVO Japan 2020の公式配信が行われたほか、現在カプコンプロツアーオンライン2020の公式放送が配信中。配信者もウメハラ選手をはじめ有名プレイヤーたちが続々とミルダムへの移動を開始しており、格ゲープレイヤーにも身近な存在となりつつあります。
ただし、ミルダムでは2020年3月に『グランブルーファンタジー ヴァーサス』を含む、Cygamesコンテンツを使った投稿・配信禁止が発表済み。今回の発表で新たに、任天堂またはポケットモンスター関連の、『大乱闘スマッシュブラザーズ』、『ポッ拳』、『ARMS』といった格ゲープレイヤーにも親しい対戦アクションゲームも配信禁止となりそうです。
著作権について
そもそもゲームはメーカーの著作物であり、基本的には、勝手に映像をアップロードすることができません。ただし、著作権侵害は一部を除く親告罪。メーカー側にもゲームプレイ配信が行われることによるメリットが無いわけではないことや、おそらく個別に許諾を出すことが難しいことから、ゲーム映像の配信や投稿は歴史的に見逃されてきた(見逃されている)ものと考えられます。
※当サイトは法律に詳しいわけではありませんので、必要な場合は必ずご自身でもご確認ください。※参考:著作権情報センター
迷ったらゲーム機のシェア機能で
では基本的に配信はしない方が良いのかというと、そうではありません。最近はゲーム機にシェア機能が標準装備されつつあり、むしろシェア機能を使ったゲーム配信はメーカーから推奨されていると言えます。迷ったら、メーカー側の管理下にあるシェア機能を使うのがまず間違いないでしょう。
また、ゲームによっては、シェア機能に限らず、メーカーが配信方法をルールとして発表し、収益化すらも明確に許可している場合もあるようですので、メーカー公式サイトも要チェックです。
もし格闘ゲームイベントの場合は、メーカー公式サイトのFAQというよりは、各タイトルでの“eスポーツイベントサポート”的な仕組みで公認が得られる場合があるので、あわせてそちらも。
注意すべき点
今回のように「具体的に禁止が発表されている場合」のほか、「お金が絡んでくる場合」、「メーカーへ明らかな不利益のある場合」、「個人ではない場合」、等には、途端に話が違ってくると思いますのでご注意ください。
ミルダムへ格ゲープレイヤーの大移動が進む一方で、禁止発表も続いているのは少し不安な所。サイト的にも今後解消されることを願うばかりです。