配信サイト「ミルダム」において、『グラブルVS』含むCygamesタイトルの配信が禁止に
Cygamesが2020年3月13日、DouYu Japanの運営するライブ配信プラットフォーム「Mildom(ミルダム)」において、Cygamesのコンテンツを使った投稿・配信を禁止することを発表しました。
※12/10更新:8月発表の任天堂タイトルの配信禁止、12月にセガとの包括契約(特定のキャンペーン期間においてとの記載あり)。 ※11/6更新:Cygamesが配信ガイドラインを公開しています。ミルダムでの配信禁止は変わらず。 ※4/21更新:これと同時に別件で、ミルダムが音楽著作権についてJASRACと最終合意中と発表していた件については、4月20日に正式許諾を得たことを発表しています。
対象となるゲームには、新作格闘ゲームの『グランブルーファンタジー ヴァーサス』やその原作の『グランブルーファンタジー』も含みます。
以下、Cygames発表内容より:
株式会社DouYu Japanの運営するライブ配信プラットフォーム「Mildom」において、かねてより「Mildom」内の利用規約・配信者規約に基づき、当社が提供するゲームタイトルに関する利用許諾が正式になされぬままコンテンツが投稿されている問題が確認されておりました。
これを受け、当社と株式会社DouYu Japanとで協議を続けてまいりましたが、双方協議の結果、この度当社コンテンツを使った投稿・配信を「Mildom」内で禁止するとともに、投稿済みのアーカイブ動画についても、順次DouYu Japan社により削除対応を実施していくこととなりましたのでお知らせいたします。
■対象となるゲームタイトル
・グランブルーファンタジー
・グランブルーファンタジー ヴァーサス
・神撃のバハムート
・プリンセスコネクト!Re:Dive
・Shadowverse
・ワールドフリッパー各ゲームのプレイヤーの皆様、及び「Mildom」ユーザーの皆様にはご迷惑をお掛けして申し訳ございませんが、ご理解ご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
ミルダム側もほぼ同様の内容を発表済み。
ミルダムとは
ミルダムは最近サービスが開始した新しい配信サイト(アプリが2019年9月リリース)。1時間500円という配信報酬でも話題になりました。
格闘ゲームにおいても、EVO Japan 2020の公式配信が行われたほか、最近では忍ismをはじめ、一部の強豪プレイヤーたちも配信サイトの移動を始めています。しかし、多くの注目を集める新作『グラブルVS』が今後配信できないとなれば、ミルダムへ移ったプレイヤーたちへの影響も大きそうです。
著作権について
そもそもゲームはメーカーの著作物であり、基本的には、勝手に映像をアップロードすることができません。ただし、著作権侵害は親告罪(一部を除く)で、メーカー側にもゲームプレイ配信が行われることによるメリットが無いわけではないことや、おそらく個別に許諾を出すことが難しいことから、ゲーム映像の配信や投稿は歴史的に見逃されてきた(見逃されている)ものと考えられます。
※当サイトは法律に詳しいわけではありませんので、必要な場合は必ずご自身でもご確認ください。※参考:著作権情報センター
個人でゲーム配信するなら
では基本的に配信はしない方が良いのかというと、そうではありません。最近はゲーム機にシェア機能が標準装備されつつあり、むしろシェア機能を使ったゲーム配信はメーカーから推奨されていると言えます。迷ったら、メーカーの管理下にあるシェア機能を使うのがまず間違いないでしょう。
ゲームによっては、シェア機能に限らず、メーカーが配信禁止区間や著作権者表示をルールとして発表し許可している場合もあるようです。格ゲーイベントの場合は、直接配信の許可というわけではありませんが、メーカーがユーザーイベントを支援するサポートプログラムを用意している場合も増えてきました。
また、上の方法には当てはまらず明確な許可の無い配信についても、変わらず“見逃されている”という状態は続くものとみられます。
ただし、今回のように具体的に禁止が発表されている場合や、お金が絡んでくる場合、メーカーへ明らかな不利益のある場合などには、途端に話が違ってくると思いますのでご注意ください。ユーザー活動としての配信であれば、原田Pのツイート(2013年のもの)も参考になりそうです。
※3/17追記
今後について
両社が今後さらなる話し合いを行うのか等については全く分かりませんが、格ゲーチェッカーというサイト的にも、今回の発表で終わらず、両社が納得する形で解決されることを願うばかりです。
告知等
ライブ配信プラットフォーム「Mildom」における、当社コンテンツを使った投稿・配信の禁止について | 株式会社Cygames https://t.co/rHSeJBC97R
— Cygames公式アカウント (@Cygames_PR) March 13, 2020
【重要なお知らせ】
— 《公式》Mildom@新時代の生放送 (@Mildom_Official) March 13, 2020
「Mildom」ユーザーの皆様、配信および投稿ゲームタイトルに関するお詫びとお知らせを公開しました。
重要な内容となりますので、以下リンクよりご確認ください。
ご迷惑をおかけし申し訳ありませんが、ご理解、ご協力をお願いいたします。
当社は誠心誠意対応に努めて参りました。
— 《公式》Mildom@新時代の生放送 (@Mildom_Official) March 13, 2020
しかしながら、本件はCygames社及びCyberZ社(OpenRec)の関係が主要因となり、交渉妥結には至りませんでした。
Mildomはユーザーの皆様が他のタイトルにおいて、引き続き楽しく快適に配信・視聴できる環境づくりに努めて参ります。 https://t.co/bAiynylRlE