eスポーツを東京オリンピックの公開競技に?
総合スポーツ情報誌『Number』Web版にて連載中の、MOBA『League of Legends』を中心としたeスポーツ記事『eスポーツは黒船となるか』より、興味深いインタビューが掲載されていましたのでご紹介。
「eスポーツを東京五輪の公開競技にしたい」
(略)馬場教授へのインタビューの最後に「夢」について聞いたとき、こんな話をしてくれた。
「個人的な目標としては、eスポーツを東京五輪の公開競技にしたいんです。日本は世界2位のゲーム大国で、公開されているタイトルの数は世界一です。そしてプレーヤーの数も多く、何よりeスポーツは見て面白い競技であり、日本でやることの意義があると思うんです。日本の大きな競技場でeスポーツが競技されている姿、見たくないですか?」
インタビュー記事内で東京大学・馬場章教授は、eスポーツを5年後の2020年に開催される東京オリンピックの公開競技にしたいと目標を掲げています。
ここで言われる“公開競技”とはメダル数のカウントされる正式種目ではなく、ウィキペディアによれば「主催国で根付いていたり、多くの国に広まっているスポーツをオリンピック競技として実験的に実施するもの」とのことです。
記事にもあるようにゲームで育った世代が大人になり、ゲームに対する社会的な偏見も少なくなってきていると言われています。これから数年で対戦ゲームをスポーツ・競技として捉えるこの「eスポーツ」が爆発的な人気を得られれば、公開競技に選ばれることも目指せるのではないでしょうか。
ただ気になるのは、1996年以降大会肥大化への懸念があり公開競技は実施されていない(※参考)、とのことです。
それでも、世界的に注目される東京オリンピックに合わせた国際的な対戦ゲームイベントが開催されることを、個人的には期待しています。
ちなみに馬場教授の研究室ではゲームの教育効果や、プレーヤーに与える心理的影響などが研究されているそうです。同連載の別の回より。こちらも是非。