海外プロゲーマーにプロアスリートビザが発行。国内でもプロゲーマーを“プロスポーツ選手”同等と認定
GAME Watch記事より。2016年3月30日、「日本プロeスポーツ連盟(Japan Pro eSports Federation/JPeF)」が設立発表会を開催。プロeスポーツチーム『DetonatioN Gaming』に所属する韓国人選手2名について、東京入国管理局からプロスポーツ選手に与えられる「興行ビザ・基準三号」、いわゆるプロアスリートビザが発行されたことが明らかになりました。
日本プロeスポーツ連盟、韓国プロゲーマーの「プロアスリートビザ」取得を発表 - GAME Watch
以下、GAME Watch記事より一部抜粋・要約したもの:
海外プロゲーマーにプロスポーツ選手用のビザが発行
プロeスポーツチーム『DetonatioN Gaming』のリーグ・オブ・レジェンド(以下、LoL)チーム『DetonatioN FocusMe』に所属する韓国選手「Eternal選手」と「Catch選手」について、プロスポーツ選手に与えられる「興行ビザ・基準三号」が発行された。
JPeFではこれにより「日本国内でもプロゲーマーが“プロスポーツ選手”同等であると認められた」としている。
※補足1:「興行ビザ・基準三号」はおそらく、以下の法務省サイトより「在留資格『興行』」の3番に該当するもののこと。また、“就労ビザ”と呼ばれる中に「在留資格『興行』」は含まれる。検索で調べた範囲ですので間違いがあればご指摘ください。
法務省:在留資格「興行」(例,俳優,歌手,ダンサー,プロスポーツ選手等)の場合 法務省:日本での活動内容に応じた資料【在留資格認定証明書交付申請】
※補足2:2013年アメリカで初めてLoLプレイヤーにプロスポーツ選手用のビザが発行された際には大きな話題になりました:
League of Legendsのプロプレーヤーがアメリカ政府にスポーツ選手として認定される | Negitaku.org e-Sports
発行への経緯
ビザ取得に至ったのは、日本国内でライアットゲームズが主催するLoLリーグ『League of Legends Japan League』において、2016年から海外選手への就労ビザ取得が義務付けられた為。
JPeF発起人
- 共同代表理事
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株式会社SANKO 代表取締役 鈴木文雄
株式会社Sun-Gence 代表取締役 梅崎伸幸
株式会社マイルストーン JCG代表 松本順一 - 事務局長
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ニチカレ株式会社 代表取締役 小林泰平
- 事務局
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水長美仁
水長浩美 - 監事
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株式会社ロジクール 古澤明仁
さらに、オンラインゲーム議員連盟や日本オンラインゲーム協会の支援を受ける。
JPeFとJeSPAとは別
2016年3月30日付けで発足した『JPeF』は、先日『日本eスポーツ選手権大会』を開催した『日本eスポーツ協会(JeSPA)』とは別の組織。
JPeFの今後
ロジクール 古澤氏より「eスポーツを根付かせる為にはプロが、プロを根付かせるにはファンが、ファンを根付かせるには“習慣化”が必要。習慣化に向けて参戦、観戦、共有の3つの観点で活動していく」ことが語られた。
具体的な計画
- ビザの問題や高額賞金大会が実施できないなどeスポーツを取り巻く問題の解決
- eスポーツライセンス制度化
- 公認大会の普及促進
これまでプロゲーマーの定義が曖昧と言われてきましたが、今後きちんと資格制となる可能性がありそうです
ここ数ヶ月だけでも大きな動きを見せている国内eスポーツ事情ですが、対戦ゲームコミュニティが拡大し、より多くの方が当たり前に対戦ゲームをプレイできるようになり、そしてコミュニティを牽引するプロゲーマーたちが活躍できる場が増える、そんな未来を願うばかりです。