『スト5』インプットラグ改善か。“入力の反応速度”について対応予定との発表あり
カプコンが10日、『ストリートファイター5』において、以前より問い合わせを受けていたという「ゲーム中のボタン、キー入力の反応速度」について、2018年10月24日に行うメンテナンスにて対応予定であることを明らかにしました。
【SFV運営情報】以前より、ゲーム中のボタン、キー入力の反応速度に関する問い合わせを頂いております。本件については10月24日予定のメンテナンス作業にてそれらの対応を行う予定です。#SFVAE
— ストリートファイターコミュニティ(公式) (@SF_Community) October 9, 2018
格闘ゲームはプレイヤーがボタンを押した瞬間からゲーム画面に変化が生じるまで、様々な要因が合わさった数フレームの遅延(インプットラグ、入力遅延)があります。インプットラグは無ければ無いほど見てから反応系の行動が取りやすくなり、その変化はゲームプレイに大きく影響するものです。
ストリートファイター5では2016年9月、「PS4でPS4コントローラーを使った場合」に起きていた1フレームのインプットラグが修正されています。※10/10追記
2017年12月、『鉄拳7』においてもインプットラグを減らすアップデートが実施されました。この時「アンリアルエンジンの描画において鉄拳に限らず発生していたもの」であることが明かされており、同じくアンリアルエンジンを使うストリートファイター5でも同様の改善が期待されます。
また、問い合わせを頂いているという所から、以前ユーザー間で大きな話題となった“ゆらぎ”などと呼ばれる現象への対応である(を含む)可能性も高そうです。
発端となったWydD氏の発表したデータによれば、全く同じタイミングでボタンを押しても、5フレーム後に反映されたものが次は6フレーム後だったりと、インプットラグが何フレームかかるかは僅かなバラつきがあるようです。
このバラつきは格闘ゲームに共通して存在するものですが、WydD氏がPS4版のスト5において指摘したのは、その「バラつきの幅が広いこと」と「インプットラグに時間経過による周期性があること」の大きく2点。※PC版については安定しているとの結果が公開されています。
バラつきの幅が広いことについては、全体の90%以上が2フレーム幅で収まっていることや、プレイヤーは体感的に幅の中央を狙って押すことを考えると、現実的にプレイヤーがその影響に気づくことはかなり難しそうです。どちらかというと、そこに規則性があることの方が注目を集めたように思います。
当方の技術的な力不足で、WydD氏の言う現象を手元でも確認できたわけではありませんが、もし事実ならばこちらもアップデートにより改善されることを期待したいです。
※10/24追記:2018年10月24日に行われたアップデートにて、一定の改善がみられたことが報告されています。