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2023年10月30日
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『KOF95』都市伝説とされた即死コンボは実在した。イタリアステージ限定「庵vsチン」は真の10:0へ

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2023年10月28日、『THE KING OF FIGHTERS 95』(以下、KOF95)において、イタリアステージ「八神庵 vs 鎮元斎(チンゲンサイ)」限定の開幕即死コンボの動画が、J・M氏の手により公開されて話題になっています。

J・M氏が公開した動画

KOF95とは

THE KING OF FIGHTERS(KOF)は、SNKの人気キャラクターたちが一堂に会しバトルを繰り広げる格闘ゲーム作品。KOF95は、シリーズ2作目として、1995年に稼働開始。主人公・「草薙京」のライバルとして、今やKOFを代表するキャラクターの一人となっている「八神庵」が初めてシリーズに登場します。

尚、KOF95はアケアカNEOGEOシリーズで発売されているため、現行機種でもプレイすることが可能です。

ステージ演出の影響で一方的に攻撃ができてしまう

この開幕即死コンボは、イタリアステージの先鋒戦「庵 vs チン」のみで可能なコンボ。イタリアステージ開幕時に、両者ジャンプの着地から試合がスタートするという演出が入るところ、「チン」のジャンプがふんわりしすぎていて、先に動けるようになった「庵」の「百弐拾七式・葵花(以下、葵花)」を「チン」の着地前にヒットさせることができてしまう、という一種の調整ミスによるもの。

これまで良く知られていたのは、「葵花2段止めx3セット~百式・鬼焼き(以下、鬼焼き)」へ繋ぐコンボ。庵が8割近くの体力を奪ってから試合スタートとなるため、ほぼ勝ち目が無いことから、“ダイヤグラム 10:0 の組み合わせ”(※)としてプレイヤーの間で語られてきました。もちろん先鋒に「チン」を出さないだけで回避できるため、ネタの意味合いも強いです。

※格闘ゲームにおけるダイヤグラムは、一般的に、キャラクター間の有利・不利について、10ポイントを分け合う形で数値化・表にしたもの。5:5なら五分で、10:0は絶対に勝てない組み合わせという風に。その数値は各プレイヤーの主観で語られる場合が多く、明確な決まりがあるわけではないですが、「10:0」という組み合わせには滅多にお目にかかれません。

離陸入力で正真正銘の「10:0」へ

しかし、今回、J・M氏の手により、「葵花2段止めx5セット~鬼焼き」で、8割どころではなくKOまで持っていける動画が公開。通常であれば4セット目で庵がチンを通り過ぎてしまいますが、「離陸入力」と呼ばれるテクニックを使うことで、チンを通り過ぎずに葵花5セット目まで繋げることを、J・M氏は発見したそうです。

※離陸入力自体は既存のテクニックで、ジャンプ移行モーションをキャンセルするジャンプキャンセルと近い言葉であるとみられます。

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4セット目に葵花を「214P」入力した場合、チンをすり抜けてしまいますが、

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「2147P(離陸入力)」の場合、正面ヒットさせてコンボを伸ばすことが可能。おそらくは、ジャンプキャンセルで体の判定が変わり、チンを通り過ぎないようになったとみられます。

あくまで大ダメージで、即死は都市伝説、とされていましたが、この発見で正真正銘の「10:0」の組み合わせになり、大きな話題となりました(※)。

※28年経ったゲームで、その入力コマンドから偶然成立する可能性も少なくないこともあり、この開幕即死コンボが今回初めて見つかったかどうかは諸説あると思います。J・M氏も発見ではなく「動画化は初だろう」としています。

実際試してみた&入力のコツなど

こちらが数時間の成果物

この記事に向けて確認したかったのと、個人的にも噂の「10:0」を自らの手で実現することに興味があったので、実際に試してみました。そして、本当に開幕即死コンボが可能であることが確認できました

状況再現は、1P側で庵を先鋒にすることと、2P側で乱入し、チームエディットで「テリー」(おそらく餓狼チームなら誰でも)を最初に選択した上で、「チン」を先鋒で出すことで、イタリアステージでの「庵 vs チン」が可能。アケアカNEOGEOの場合、中断データ機能を使うと、やり直しが比較的早くできるのでオススメです。

具体的なコンボレシピは、「強葵花~弱2段目~弱葵花~弱2段目~弱葵花~弱2段目~(2147入力)弱葵花~弱2段目~弱葵花~弱2段目~弱鬼焼き」。見た目は簡単そうですが、それぞれの葵花1段目の先行入力ができない(3段目が出てしまう)ので、入力猶予はかなり少ないです(体感1Fか2F)。結局ずっと目押しなので、離陸入力のタイミングで困ることはなかったです。葵花2段目の入力は最速で、離陸入力は4セット目のみで大丈夫そうでした。尚、格ゲーチェッカーはあくまでそう入力したというだけで、これらが正しいレシピかは確認していません。

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開幕は、この着地モーションを1フレーム目として、

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3フレーム目に葵花のモーション。

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葵花2段目からは、このモーションを1フレーム目として、

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5フレーム目に葵花のモーション。これを繰り返せているのが、おそらく最速(※)だろうと思います。

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ちなみに、6セット目も最速(※)で入力できていた場合でも、フレーム的にはここでヒットするはずですが、高さが足りないのか当たりませんでした。

※最速の確認方法が正しいかは分からないので、鵜呑みにしないでください。葵花2段目は常に早めキャンセルで、遅らせキャンセルなどは確認していません。

しかし、まだ真の「10:0」ではなかった

あとは、即死コンボを完走した感想と、発見への感謝を書いてこの記事は終わるはずでした。

実はこの即死コンボ成功の前に、コンボ自体は成功しているけど即死しない動画が撮れていました。最初はコンボを間違っていたのかと思ったのですが、このKOF95のダメージには、一定のランダムが設定されているようで、ダメージが下振れた場合、このコンボでは即死ダメージに届かない場合があるようです。

ランダムダメージで即死せず

ということで、現時点での格ゲーチェッカーの結論としては、「都市伝説だった開幕即死コンボは実在した。ただし、ランダムダメージにより、即死にならない場合があるため、10:0と言い切って良いかは、わずかに疑問が残る」です。「10:0の都市伝説は本当だった!」という記事になるはずだったのですが、最後は少し思いもよらぬ方向へ行きました。

幻の6セット目があるのか、J・M氏をはじめ、今もKOF95のテクニックを開発し続ける偉人たちのさらなる研究も続くと思いますので、そちらに期待しつつ、続報があれば追記等行いたいと思います。

参考

J・M氏初出ツイート

告知等

※2025/9/19:公式がネタに

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ソース:
J・M氏ツイッター
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