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2018年2月2日
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国内eスポーツ団体が統合し、「日本eスポーツ連合(JeSU)」が誕生。プロライセンスの概要も発表に

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国内eスポーツ団体の日本eスポーツ協会(JeSPA)、e-sports促進機構、日本eスポーツ連盟(JeSF)の3団体が、ゲームメーカーの業界団体であるコンピュータエンターテインメント協会(CESA)や日本オンラインゲーム協会(JOGA)の協力の下、新たな統合団体「日本eスポーツ連合(JeSU、ジェス)」を設立し、2018年2月1日より活動を開始したことを明らかにしました。

JeSUの主な活動内容は、eスポーツ振興に関する調査・研究・啓発、eスポーツ競技大会の普及、プロライセンスの発行と大会の認定、eスポーツ選手育成に関する支援と地位の向上、関係各所との連携などを予定。当初の発表から引き続き、日本オリンピック委員会(JOC)への加入についても目標として掲げられています。

また、設立の発表にあわせて、プロライセンス発行についての概要やJeSU組織についても公開されました。

以下、公式サイトより:

プロライセンスの発行について
プロゲーマーの定義
  • 「プロゲーマーとは」
    • プロフェッショナルとしての自覚を持つこと。
    • スポーツマンシップに則り、プレイすること。
    • プレイ技術の向上に日々精進努力すること。
    • 国内eスポーツの発展に寄与すること。
ライセンス発行対象者
  • 以下、全てを満たす者を対象にライセンスを発行します。
    • 前述のプロゲーマーの定義に誓約していること。
    • 当連合公認大会において公認タイトルの競技で優秀な成績を収めること。
    • 当連合の指定する講習を受けること。
ライセンスカテゴリー(2種類)
  1. 「ジャパン・eスポーツ・プロライセンス」
    同ライセンスは、15歳以上、義務教育課程を修了している人を対象とします。
    ※但し、20歳未満は保護者の同意が必要
  2. 「ジャパン・eスポーツ・ジュニアライセンス」
    同ライセンスは、13歳以上15歳未満で、プロライセンス発行に値する人を対象とします。
    ※高額ではない賞品の獲得は可、賞金は不可とします。
    ※15歳に達した場合は、本人と保護者の意思を確認した上で、プロライセンスを発行します。
例外的ライセンスの発行について
  • 「実績保有者へのライセンス発行」
    • ライセンス発行開始時から過去にさかのぼり、公認タイトルの大会で著しく優秀な成績を収めている人には、例外的にプロライセンス及びジュニアライセンスを発行します。
      ※但し、発行にはIPホルダーの推薦が条件となります。
チームの取り扱いについて
  • チームライセンスの発行
    • 法人格を持ち、かつIPホルダーが実績を認め、当連合が承認した場合に発行
      ※但し、別途定める誓約書の提出が必要となります。
  • 1名以上のライセンス保有者がいるチームは、公認大会へチームとしての出場が可能。
    ※但し、賞金獲得時はライセンス保有者のみに授与します。
ライセンス有効期限

ライセンスの有効期限は2年間。
※なお、更新に際しては、eラーニングによる講習が必須となります。

ライセンスの発行管理について
  • ライセンスはタイトル単位で発行。
    また、以下3項目をベースに、当連合競技委員会内で協議し、ライセンス発行を行う公認タイトルを決定します。
    • ゲーム内容に競技性を有すること。
    • 3ヶ月以上の運営・販売実績を有すること。
    • 今後もeスポーツ大会の運営予定を有すること。

ライセンスは公認大会の公認タイトルで優秀な成績をおさめた選手や、例外的に過去の実績優秀者にも発行される。ライセンスはタイトル単位。有効期限は2年。ライセンスの更新時には講習が必須となる。

プロライセンス発行予定タイトル(※2月1日現在)
  • 『ウイニングイレブン 2018』(PS4/PS3)
  • 『コール オブ デューティ ワールドウォーII』(PS4)
  • 『ストリートファイターV アーケードエディション』(PS4/PC)
  • 『鉄拳7』(PS4/XboxOne/Steam)
  • 『パズル&ドラゴンズ』(iOS/Android)
  • 『モンスターストライク』(iOS/Android)
  • 『レインボーシックス シージ』(PC)

格闘ゲームは『ストリートファイター5AE』と『鉄拳7』の2タイトル。2018年2月10日(土)・11日(日)に開催される「闘会議2018」にて、プロライセンスを発行する最初の公認大会が実施される。 ※2/3追記FPSレインボーシックスシージが追加。

日本eスポーツ連合 概要
  • 名称:日本eスポーツ連合(Japan esports Union/略称:JeSU)
  • 後援:
    • コンピュータエンターテイメント協会(CESA)
    • 日本オンラインゲーム協会(JOGA)
    • 日本アミューズメントマシン協会(JAMMA)
    • デジタルメディア協会(AMD)
  • 活動開始日:2018年2月1日(木)
  • 所在地:103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1-9-2 稲村ビル3F
  • 公式サイト:https://jesu.or.jp/
  • 役員:
    • 会長:岡村秀樹(セガゲームス、CESA会長)
    • 副会長:浜村弘一(Gzブレイン、元e-sports促進機構理事)
    • 専務理事:平方彰(元JeSPA専務理事)
    • 常務理事:鈴木文雄(SANKO、元JeSF共同代表理事)
    • 理事:早川英樹(コナミデジタルエンタテインメント、CESA理事)
    • 理事:辻本春弘(カプコン、CESA専務理事)
    • 理事:越智政人(ガンホー・オンライン・エンターテイメント、JOGA共同代表理事)

後援には新たにアーケード業界団体の「JAMMA」の名前も見られる。


この話は、JeSU自体に「ゲームメーカー側が多く関わっている」という所が大きなポイントになりそうです。今までのようにどこかで賞金大会が開かれているというだけでなく、メーカー自らがプロライセンス発行や高額賞金大会に関わることで、対象となったゲームは“プロ用の競技ゲーム”という印象をより強くすることになります。

もちろんゲームで生計を立てたいプロゲーマーたちやそのファンにとっては色々クリアになり前向きな話ですが、自由にプレイしているその他多数のアマチュアプレイヤーにとっては、遊び方を決められている感じや、自分がそのゲームの対象ではないというある種の疎外感が強くなって行きそうです。

ビジネス的にどうかは分かりませんが、対戦ゲームとして健全な盛り上がりを支えるのは後者のプレイヤーたちだと思います。プロライセンス発行や高額賞金大会も楽しみですが、メーカーにはその辺りのバランスをうまく取って頂けることにも期待したいです。

※2/2追記:補足で、プロライセンスの発行は、国内では法律上難しい(場合がある)高額賞金大会の実現等を目的としているものです。詳しくはこちら

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ソース:
「日本におけるeスポーツ発展の大きな一歩」 日本eスポーツ連合(JeSU)発足 - GAME Watch
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