【鉄拳】シリーズの顔・原田勝弘氏が、バンダイナムコを2025年末をもって退職へ

バンダイナムコの原田勝弘氏は2025年12月8日、自身のXにて2025年末で退職することを明らかにしました。※画像はEVO France 2025より。
原田氏は、約30年前にリリースされた初代『鉄拳』からシリーズに携わり、エグゼクティブゲームディレクター/プロデューサーとしてシリーズを牽引してきました。イベントやXを通じてユーザーとも積極的に交流を図り、まさに“鉄拳シリーズの顔”と呼べる存在でした。
※4Gamerによれば、2024年末時点での肩書は「バンダイナムコスタジオ エグゼクティブゲームディレクター/チーフプロデューサー」。
『鉄拳』シリーズは、前作『鉄拳7』がシリーズ過去最高となる世界累計販売本数1000万本を突破。現行作『鉄拳8』は、シーズン2最後のキャラクター「ミアリズ」が先日参戦した段階です。
鉄拳と言えば、3D格闘ゲームの第一線の作品であるとともに、KO直前のスーパースロー演出や、格闘ゲームでは初となるアーケード店舗間通信対戦など、格闘ゲーム全体においても革新的なシステムを実現してきました。
原田氏は退職理由について、「鉄拳シリーズが30周年という大きな節目を迎え、ひとつの区切りとして最もふさわしい時期であること」、そして「開発者として残された時間」を考えての判断であることを明かしています。
今後の鉄拳シリーズについては、原田氏が4~5年をかけてすべての業務やストーリー、世界観、責務をチームに引き継いできたこと、そして鉄拳プロジェクト側も「原田氏が大切にしてきたコミュニティとの対話の精神を受け継ぎ、今後も変わらぬ姿勢で皆様の声に真摯に耳を傾けていく」とコメントしており、これまで同様のスタンスで開発に臨むことが明らかにされています。
なお、原田氏は退職後となる2026年1月末、スウェーデンで開催される鉄拳ワールドツアー2025ファイナルにゲスト出演が決まっており、それが“鉄拳・原田”としての一区切りとなる見込みです。
以下、原田氏Xより(日本語部分のみ):
このたび、2025年末をもちまして、私はバンダイナムコを退職することにいたしました。
長く携わってきた『鉄拳』シリーズが30周年という大きな節目を迎え、ひとつの区切りとして最もふさわしい時期であると考えたためです。私の原点は、日本のゲームセンターや、海外コミュニティの小さな講堂やコミュニティセンターで、まだ小規模なトーナメントをサポートしていた時代にあります。
アーケード筐体を自ら運び込み、「鉄拳もぜひ遊んでみてほしい」と声をかけながら、目の前の参加者と向き合った日々。
あの場で交わした言葉や空気が、私という開発者の核を形作りました。
時代が変化しても、あの経験が自分の中心にあります。
そしてトーナメントシーンが大きく成長した後も、皆さんは旧知の友人のように私に声をかけ、会場で対戦したり、バーで『一緒に飲もう』と誘ってくれました。
それらもまた、大切な思い出です。ここ数年間、私生活においては友人達との死別があり、仕事においては、私が尊敬する多くの先輩方の引退や逝去に触れてきました。
そうした出来事の積み重ねが、私に『開発者として残された時間』について考える契機を与えました。
その過程で、私がもう一人の父親のように敬愛する久夛良木健さんにも相談し、貴重な助言と励ましのお言葉をいただきました。
この言葉もまた、今回の決断を静かに後押しするものとなりました。そして、この4~5年をかけて私の担ってきたすべての業務やストーリーや世界観、そして責務をチームに段階的に引き継ぎ、今日に至ります。
振り返れば、VR作品(サマーレッスンなど)や『ポッ拳』、ソウルキャリバーシリーズをはじめ、自社他社問わず数多くのプロジェクトに携わる機会に恵まれました。
いずれのプロジェクトも新しい発見と学びに満ち、かけがえのない経験となりました。これまで支えてくださった皆様、世界中のコミュニティの皆様、そして長年ともに歩んできた仲間たちに深く感謝申し上げます。
次の歩みについては、改めて皆様にお伝えいたします。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。+あとがき
2025年末をもって退職致しますが、2026年1月末のTWT FINALには顔を出してほしいと会社からお願いされていることもあり、FINALにはゲストとして顔を出すと思います。
これまで30年間『いつかやるよ』と言い続けてやってこなかったトーナメントイベントでのDJですが、その代わりとして“最初で最後のDJ風60分ノンストップ鉄拳ミックス(私による初編集DJ mix)”も、今回のポストに合わせて公開します。‘TEKKEN: A 30-Year Journey – Harada’s Final Mix’ by Katsuhiro Harada 1 is on #SoundCloud https://on.soundcloud.com/pEYofA4yXOwyC7lj0O
様々な思い出が蘇ります。改めて皆さんありがとうございました。
2025年12月8日 - 鉄拳30周年最終日 -
Katsuhiro Harada
告知等
I’d like to share that I’ll be leaving Bandai Namco at the end of 2025.
— Katsuhiro Harada (@Harada_TEKKEN) December 8, 2025
With the TEKKEN series reaching its 30th anniversary—an important milestone for a project I’ve devoted much of my life to—I felt this was the most fitting moment to bring one chapter to a close.
My roots lie…
鉄拳プロジェクトからのお知らせ
— 【公式】鉄拳8 @鉄拳プロジェクト (@TEKKEN_Project) December 8, 2025
・原田勝弘氏@Harada_TEKKEN の退職について
・「#鉄拳」シリーズの今後の運営について
詳細はスライドをご参照ください。 https://t.co/vyU2XaPZ1X pic.twitter.com/4rp6RUyxL9
Excited to see where your new path takes you! ;D https://t.co/XW2NJKuG7R
— Yoshinori Ono (@Yoshi_OnoChin) December 8, 2025
元カプコン・小野氏との“プロレス”も格ゲー界の風物詩として長く続いた
