イベントコミュニティを支援する「一般社団法人 GCN」が設立。中心にはトパンガ、ゴッズガーデンも
2019年8月21日、TOPANGA・豊田風佑氏、ゲームニュートンオーナーとしても知られるユニバーサルグラビティー・松田泰明氏、GODSGARDEN・稲葉央明氏、“ハメコ。”こと金子紀幸氏が中心となり、「一般社団法人 Gaming Community Network」(以下、GCN)を設立したことを発表しました。
GCNの活動は、イベントコミュニティに対する様々な角度からの支援を主な内容としています。GCNでは、支援を受けたいイベントコミュニティ、GCN自体を支援したい方、それぞれの応募を公式サイトにて受付中です。
以下、公式サイトより、GCN概要:
一般社団法人Gaming Community Network設立のお知らせ
この度、株式会社TOPANGA(代表: 豊田風佑)、株式会社ユニバーサルグラビティー(代表: 松田泰明)、GODSGARDEN(代表: 稲葉央明)、金子紀幸が中心となり、一般社団法人Gaming Community Network(以下、GCN)を設立しました。
GCNは、日本各地に点在している“ゲームを愛好するコミュニティ”の活動支援に加え、各コミュニティ間の連携・協力を円滑化すべく設立された組織です。日本各地でゲームに関連するイベントの開催頻度が増えつつあり、それとともにコミュニティの皆様の活動も活発化しつつあるという、ゲーム好きにとってはとても喜ばしいこうした状況を長期的に持続・定着させていくためにも、地域やタイトルの垣根を越えてコミュニティ同士が連携しやすい環境を作っていくことが肝要だと考えました。
GCNの主要メンバーはこれまで、様々なゲームイベントの企画・運営に携わってきました。
・豊田 風佑/Toyota Fusuke
株式会社TOPANGA代表
TOPANGAチャリティーカップ、TOPANGAリーグなど・松田 泰明/Matsuda Yasuaki
株式会社ユニバーサルグラビティー代表
Cooperation Cup、闘神祭など・稲葉 央明/Inaba Hiroaki
GODSGARDEN代表
GODSGARDEN、DBFZ Online Warriorsなど・金子 紀幸/Kaneko Noriyuki
EVO Japan 2018運営委員長、RAGE ストリートファイターV ALL-STAR LEGAGUE 実況解説などこうした活動とともに蓄えてきたゲームイベントの現場に関するノウハウの提供を始めとして、コミュニティの皆様のイベント開催、及び新たなコミュニティの立ち上げを下記のような形で応援しながらも、一方ではそうしたコミュニティ同士の人材交流の架け橋としての役割を担うことで、各地域のゲームイベントを質・量の両面からサポートしていきます。またもちろん、GCNが主導となって企画・運営を行うゲームイベントについてもご期待頂ければ幸いです。
GCNの主な活動内容
ゲームイベント開催を目指す既存コミュニティの皆様への多角的支援
・企画運営ノウハウの提供
・人的リソース、機材面での協力
・ライセンス等に関する相談請負コミュニティ間の連携
・協力体制の整備
・イベント開催情報の共有
・スタッフ面での交流を含む募集の場の提供新たなコミュニティの立ち上げ支援
・広報活動に関する支援
・スタッフ募集に関する支援
・イベント開催へのバックアップゲームイベントの現場から、“ゲームを愛好するコミュニティ”の全国的なネットワークづくりを目指して――。ご賛同頂ける皆様、及びGCNの活動をご支援頂ける皆様からのご連絡を心よりお待ちしております。
GCNのメンバー/サポーター
メンバーとは、、
■定義:GCNを通じて自身のコミュニティ活動を実施、拡大していくことを目的としたゲームコミュニティ
■対象:ゲームプレイを目的として活動している団体/個人
■メンバーがGCNにおいてできる主な活動:イベントの主催、告知、イベント運営ノウハウの共有、募集、イベント運営リソースの提供、募集、ライセンスや運営費用などについての相談、新規コミュニティ立ち上げのメンバー募集、相談
※登録にあたっては要審査サポーターとは、、
■定義:GCNの活動に賛同しGCNの活動を支援することでゲームコミュニティの活動が活発化していくことを目的とした支援者
■対象:GCNの活動に賛同しコミュニティの支援を目的としている団体/個人
■サポーターがGCNにおいてできる主な活動:メンバーに対するイベント運営リソース、運営費用などの提供、メンバー間の交流や相互支援を目的とした交流会、勉強会などの開催
※登録にあたっては要審査
このほか、4Gamerインタビュー記事では、より具体的なテーマとして、「(主に選手引退後の)仕事の創生」、「地方コミュニティの活性化」、「世界に誇れる日本発祥の大会の実現」等も語られています。
以下、4Gamerインタビュー記事より、テーマまとめ部分:
4Gamer:
いいですね。いまある“格闘ゲームの世界大会”はみんな海外出身なのでちょっと寂しい気持ちではありました。
じゃあちょっと無理矢理まとめちゃいますけど,いま聞いた感じだと
1)eスポーツとかゲーム大会に関われる仕事を創成しましょう
2)全国レベルでコミュニティの土台をきちんと作りましょう
3)世界に誇れる日本発の大会を作りましょう
……こんな感じになるわけですね。
一般社団法人Gaming Community Network設立のお知らせ https://t.co/js9D2lrWo8
— 一般社団法人GCN (@GCN63835784) August 21, 2019
eスポーツ界隈に新たな団体が誕生。申し分のない実績を持つメンバーによる新団体「GCN」は,コミュニティに向いて作られている https://t.co/mvyY73Xrxp pic.twitter.com/bmsstlZ9eQ
— 4Gamer (@4GamerNews) August 22, 2019
関連URL
GCN設立は、近年eスポーツとして対戦ゲームが注目され、ゲームイベント需要が高まり、ノウハウを持たないイベント団体から既存のイベント団体への支援依頼がそれだけ増えている、ということなのでしょう。GCNは困っているイベントコミュニティへの“目立つ相談窓口”という意味合いも強そうです。
ただ、GCNは、特に格闘ゲームにおいては受け皿としてあまりにも巨大な組み合わせ。インタビュー記事ではメーカーとの強い繋がりや、将来的には全国的な地方支部の設立を検討していることも語られています。今後イベントコミュニティがGCN関係とそれ以外で二極化してしまわないか、というのは少し心配です。
もちろんビジネス寄りのイベントや、GCNのテーマである仕事の創生、世界に誇れる日本発の大会といったことを実現するために組織化は必要なことなのかもしれませんが、ファン活動はそれぞれができる範囲でやるからこそとも思います。この辺りはGCNの活動次第の部分も大きいので、今後も注目して行きたいです。
今の対戦ゲームへ向けられている注目をコミュニティに留まらせるのは、我々ファンコミュニティ側の役割だと思います。格ゲーチェッカーも、イベントコミュニティではありませんが格ゲーコミュニティの一つとして、何ができるのかは常に考えて行きたいです。