JeSUが、eスポーツ練習施設の普及に向けた取り組みを発表。認定ジム制度等の整備進める
日本eスポーツ連合(JeSU)が2021年9月28日、eスポーツ練習施設の普及・拡大を目的として、認定ジム制度等に関するガイドラインの策定を進めていることを明らかにしました。
これは、風営適正化法の許可を取得することなくeスポーツ練習施設を開設できるようにするための取り組み。JeSUは、このガイドラインの運用面の課題を検証するため、警察庁の協力の下、一部のeスポーツ施設においてパイロット事業を実施することも明らかにしています。
以下、公式サイトより、eスポーツ練習施設の普及・拡大に向けた取り組みについて:
JeSUは発足当初より、eスポーツのさらなる発展を目的として、練習施設の普及に取り組んできましたが、施設の開設・運営にあたっては、風営適正化法上の課題を整理する必要がありました。こうした状況を受け、JeSUは、風営適正化法上の許可を取得することなく、eスポーツ練習施設を開設するための認定ジム制度や関連する諸制度の整備を進めています。
具体的には、指導者の常駐、適切な指導体制の整備、設置機材に関する基準、地域の健全性の確保といった諸条件を満たしたものを、風営適正化法上のゲームセンター等営業の規制の対象としない扱いがなされるものとしてeスポーツ練習施設を開設・運営することが可能となるような制度を、ガイドラインとしてまとめていく計画です。
JeSUは、このガイドラインの運用面の課題を検証するため、警察庁の協力の下、一部のeスポーツ施設においてパイロット事業を実施する予定です。パイロット事業のスケジュールについては、改めてお知らせします。
【お知らせ】一般社団法人日本 e スポーツ連合(JeSU)は、eスポーツ練習施設の普及・拡大を目的として、認定ジム制度等に関するガイドラインの策定を進めていることをお知らせします。https://t.co/ctJ0903zJg
— 日本eスポーツ連合(JeSU) (@JeSUofficial) September 28, 2021
※その他参考:リリース、ウィキペディア「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律」
そもそもゲームセンターとして風営法(風適法)の許可を受けて開設すれば良いのでは、となりますが、風営法下では賞金が出せないことや、年齢による入場時間の制限、営業地域の制限など、様々な規制を受けることになります。風営法がらみの規制があると上場企業も投資に尻込みしてしまう、といった話もありました。※参考:4Gamer、JaIR
ちなみに、格ゲープレイヤーにとってのeスポーツ練習施設と言えるゲームセンターですが、そのアーケードの業界団体である日本アミューズメント産業協会(JAIA)もJeSUを後援しています。この先、“eスポーツ練習施設”がゲームセンターの新たな形、新たな選択肢にもなり得るのか、格ゲープレイヤー的にもかなり興味深い話になりそうです。
※当サイトは法律に詳しいわけではありませんので、必要な場合は必ずご自身でもご確認ください。