EVO創設者、ロールバックシステム開発者、そしてLoL格ゲー開発者。キャノン兄弟インタビュー動画が公開
EVOが2023年4月8日、EVO Japan 2023内で行なったTom Cannon(トム キャノン)氏&Tony Cannon(トニー キャノン)氏へのインタビューイベントの映像を公開しました。
キャノン兄弟 インタビュー映像
Tom Cannon氏(向かって左側)とTony Cannon氏(右側)は双子の兄弟(格ゲーはトム氏の方が強いらしい)。Riot Games(ライアットゲームズ)がリリース予定の『League of Legends(リーグ・オブ・レジェンド)』題材格闘ゲーム「Project L(仮称)」の開発者であるほか、世界最大級の格闘ゲーム大会「EVO」の創設者、今や当たり前になりつつあるロールバック方式のネットコードを大きく広めた「GGPO」の開発者(トニー氏)と、二人は格闘ゲームコミュニティに様々な方面から非常に強い影響を与えています。
動画は、ハメコ氏が質問者となり、プレイヤーとしての格闘ゲームとの付き合いや、「EVO」、「GGPO」の誕生、開発中の「Project L」等についてキャノン兄弟が語る内容となっています。
「Project L」は、格闘ゲームではまだ成功したと言えるタイトルの少ない基本プレイ無料であることも大注目の作品。基本プレイ無料を選択したのは、より多くのプレイヤーに格闘ゲームに触れてもらいたいという意味や、既に基本プレイ無料作品としてリリースされている同社の『リーグ・オブ・レジェンド』や『VALORANT(ヴァロラント)』を参考にできることも理由となったようです。また、ゲーム内でパワーを売らない(※おそらくは課金で性能差が出ないという意)ことも重視していることが語られています。
二人はライアットゲームズと組む前、Radiant Entertainmentにてロボット格闘『Rising Thunder(ライジングサンダー)』を開発していました(2016年に開発中止)。格闘ゲームとしては目新しい要素として、必殺技のクールダウンシステムが導入されていましたが、これはプレイヤーの選択肢を奪うことになり、上手くは行かなかったそうです。ただ、特徴の一つであったワンボタン必殺技は「Project L」にも受け継がれています。
本家のMOBA『リーグ・オブ・レジェンド』では、2週間に1回という短い間隔でアップデートが実施されています。しかし、それは強力なテクニックの発見や、対策への対策といった楽しみ方も大きい格闘ゲームには合わないと考え、「Project L」においては2週間毎のアップデートは行わず、格闘ゲームに合ったアップデート周期を模索するそうです。
ほか、様々な興味深い内容が語られていますので是非動画もご視聴ください。
告知等
#EVOJ23
— EVO Japan 2023 (@evojapan2023) April 10, 2023
EVO Japan 2023 INZONEブースで開催された、EVO創始者でありRiot Gamesが開発する『Project L』プロデューサーでもあるキャノン兄弟のインタビューを公開しました。
「『Project L』プロデューサー陣にきく 格闘ゲーム開発の哲学」https://t.co/Jz07Rl0Tri#EVOJapan2023