格闘ゲーム2024年できごと&2025年予定
2024年末時点、格闘ゲームについて、格ゲーチェッカー目線での2024年に起きたできごとと、2025年に予定されていることのまとめです(今年は一つの記事にしました)。
今年印象に残ったできごと、来年期待していることなどあれば、是非コメント欄から教えてください。
※かなり駆け足で選択しているので、大きなものが抜けていたりするかもしれませんがご容赦ください。内容を絞るため、新キャラ関連は一部のみ、大会は世界決勝規模中心、ストリーマーイベントは記事注目度・コメント数等を元に選びました。
2024年のできごと
2024年1月
アッシュがEVOJ、EVO、TWT全制覇
鉄拳7最後の鉄拳ワールドツアーはパキスタンのArslan Ashが優勝。 Arslan Ashは2023年度の「EVO Japan」、「EVO」、「鉄拳ワールドツアー」、すべてを制する偉業を達成した。 チーム戦だがサウジ「Gamers8」も優勝している。
FAVがSFL優勝
SFLJP2023は「FAV gaming」(sako / りゅうせい / ときど / ボンちゃん)が優勝。
UNI初のナンバリング新作
UNIシリーズ初のナンバリング作品としてUNI2が登場。 本作で物語は最終章を迎えることが予告されている。
鉄拳最新作8登場
「アグレッシブ」をコンセプトに、新バトルシステムのヒート導入など、バトルは大きく進化。 年末のゲーム表彰イベント・The Game Awardsではベストファイティングゲーム賞に選ばれた。
HikariがEVO&DBFZWT連続制覇
DBFZの世界大会は、アメリカのHikariが優勝。EVO 2023に続いての世界制覇。
格ゲーVtuberグループ誕生
時代の流れか、格ゲーに特化したVtuberグループも誕生した。
2024年2月
ヤタガラスEEリリース
前作“AC”からは約9年ぶりの最新作。 新キャラ「ウグイ」「鰲 天依(アオ テンイ)」「ジスたん」が参戦。
優勝賞金100万ドルはUMAジュリの手に
スト6最初のカプコンカップは台湾のUMAジュリが優勝し、100万ドル(約1億5千万円)という莫大な賞金を手にした。 UMAが優勝時に着ていたVtuber・大神ミオのグッズパーカーも話題に。
DBFZにロールバック実装
発売から7年目に突入し、新たにロールバックネットコードに対応。 さらに日本向けのSteam版販売開始、全キャラ対象のバランス調整と、大きな動きが続いた。
第3回CRカップ開催、選手加入発表も
どぐらに続いてShutoもCR入り。 このあともかずのこ、ボンちゃんと、SFL2024に向けてCRカップでの選手加入発表が続いた。
2024年3月
ラギアが初代SNKWC王者に
KOF15の世界大会は、M'・ラギアの三和電子同門対決を制してラギアが優勝。 SNK World Championshipシリーズで最初の優勝者となった。
AWTはGGST・Verix、GBVSR・フクナガ
GGSTはセネガル勢のVerix名残雪、GBVSRはAC北斗の拳の強豪としても知られるフクナガが優勝に。
ストリーマー個人戦のRAGE開催
ストリーマーイベントでは珍しい1on1のガチトーナメント戦が実施。
公募枠ありストリーマー大会の獅白杯開催
招待ストリーマーだけでなく公募枠ありで開催。 これから人気を得たい配信者にとってチャンスのイベントにもなっていた。
2024年4月
初有料もチケット完売のEVO Japan
EVOJでは初の参加有料イベントとなったが、チケットが完売する盛況だった。 特にスト6部門は5千名近いビッグトーナメントに。
2024年5月
初心者帯中心の第4回CRカップ
第4回は初心者帯が中心に。 既にやり込みをみせているストリーマーたちが、初心者ストリーマーのコーチとしても参加した。
ストリーマー&プロの師弟杯開催
発売から約一年の間にコーチングで築かれた師弟関係。 その絆を確かめるべく、ストリーマーと格ゲープロの師弟タッグによるチーム戦が実施に。
RFN3開催
豪鬼参戦直後の開催。
2024年6月
ストファイ初のゲストキャラ参戦
スト6のYear2キャラとして、SNKの格闘ゲーム『餓狼伝説』シリーズから「テリー」と「舞」の参戦が発表に。 ストリートファイターのナンバリング作品としては初のゲストキャラ。
第5回CRカップ、マスター帯中心に
最初は初心者だったストリーマーたちも、この第5回CRカップはほぼ全員がマスター帯での戦いになった。
2024年7月
EVO、ユニーク1万人超え
スト6が2年目にして5000人以上のエントリーを維持するなど、EVO初のユニーク1万人超えに。 スト6ではアメリカのPunkが遂に世界大会優勝。 スト3ではMOVが優勝したほか、はやおのゲーム内外のパフォーマンスも話題を集めた。
トパチャン、こばやんザンギ全勝優勝
こばやんザンギエフが予選から勝ち上がり、本戦ファイナルを全勝優勝という大きな結果を残した。
2024年8月
サウジEWCはスト6・Xiaohai、鉄拳8・Ulsan
サウジアラビアの高額賞金大会・eスポーツワールドカップが開催。 格闘ゲームはXiaohai、Ulsanが優勝し、それぞれ賞金5千万円以上を獲得した。 大会内の演出であるキークラッシュも話題に。 席立ち川事件もこの大会。
ミルダムがサービス終了
配信サイトのミルダムが8月末まででサービスを終了した。 2019年のサービス開始後、格闘ゲームにも大きく力を入れ、一時は多くの格ゲープレイヤー・団体が配信サイトをミルダムへ移した。
RAGE SUPER MATCH、巨大ホール開催に
今度はチーム戦で行われたRAGE。 東京ビッグサイトの巨大ホールを舞台に開催された。
2024年9月
餓狼CotWへケン、春麗参戦発表
スト6へのテリー、舞のゲスト参戦に続いて、餓狼伝説CotW側へのケン、春麗参戦も発表されている。
2024年10月
獅白杯2nd開催
2回目の獅白杯は、公募枠ありのまま、プロ参加OKの超級も用意された。
地下闘技場空間の第6回CRカップ
あえて広いホールではなくナイトクラブを会場に、客が至近距離から囲む「地下闘技場」風の舞台が用意された。
2024年11月
GGST、6人同時対戦モード実装
GGSTに新モードとして「3人対3人」の6人同時に遊ぶことができる新たなオンライン対戦モード「TEAM OF 3」が追加。
バーチャ13年ぶりバランス調整
突然のSteam版発表、そして13年ぶりバランス調整も実施が決定。
RFN4開催、REJECTチームが各大将務める
REJECTチームはこのRFN4に全員出場後、翌日のSFLで40-0勝利、さらに翌日からのCPTスーパープレミアでときど・Lesharワンツーフィニッシュという連日の活躍が続いた。
師弟杯は格闘技の聖地、後楽園へ
師弟タッグ戦は、格闘技の聖地と呼ばれる後楽園ホールのリングが舞台に。
2024年12月
Rangchuが2回目のTWT優勝果たす
現在の大会シーンではあまり使用率の高くない「クマ」を操り優勝に。 TWTを2回以上優勝するのはRangchuが初。
2025年に予定されていること
2025年内リリースの格ゲー新作(一部)
約26年ぶり新作の『餓狼伝説 City of the Wolves』や、注目という意味では間違いなく今年一番だろうLoLタッグ格ゲー『2XKO』も年内に予定。
待望のPC版「VF5レヴォ」<1/28>
ロールバックネットコードにも対応、海外勢の参入も期待される。
約26年ぶり新作「餓狼CotW」 <4/24>
クリスティアーノ・ロナウドとの何らかのコラボ、ストリートファイターからケン・春麗のコラボ参戦と、現時点でも大きな情報が続いている。
ハンターハンター格ゲー「ハンターハンターNI」 <2025年夏>
3vs3チームバトル格ゲー。 MVC3やDNFDでも知られるエイティングが開発を担当する。
LoLタッグ格ゲー「2XKO」 <2025年内>
人気MOBA「League of Legends」原作、基本無料、タッグバトルなど、異色の格ゲー作品。 格ゲー界へどのようなインパクトを生むのか全く予想ができない。 既にMOBA界へも影響が出ているか、同じMOBAジャンルのDota 2でまさかの格ゲー実装も行われた。
「アクアパッツァ」PC版登場 <2025年内>
PS3版から約13年ぶりの移植へ。
「ファイコレ2」<2025年内>
根強く大会も開かれているカプエス2や燃えジャスも含む、新たなコレクションが発売予定。
人気ロボも参戦「アイアンサーガVS」<※2024年予定だった>
マジンガーZ、ゲッターロボなど人気IPもコラボ参戦する。
ギルティギアのアニメ放送開始 <2025年内>
格ゲー自体ではないが、ギルティギアのアニメが放送予定。
続報期待(年内かは未確認)
バーチャ完全新作 <続報期待>
13年ぶりのバランス調整と話題になっていたところに、その先の完全新作も発表。
恋姫演武新キャラ <続報期待>
4体のシルエットが公開されている。
EXA新作群 <続報期待>
カオコNEXT(年内予定)、あすか120%、ヴァンプリなど、注目の新作たちが控える。
龍虎の拳新作 <続報期待>
昨年からの継続だが、2024年はまだ大きな動きは無かった。
競技シーン、eスポーツ
スト6の世界決勝「カプコンカップ」が日本初上陸、ストリートファイターシリーズの大会シーンの原点とも言える両国国技館で開催される。 EVOは今年から開催地・開催数をさらに拡大し、初のEVOフランスを予定。
DBFZワールドツアーファイナル <1月>
例年同様、アメリカのバトルアワー内で開催予定。 まっど、いこあんが出場権獲得済み。
SFLJP決勝 <2月>
8月から続いた戦いが決着、日本最強チームが決まる。
両国国技館カプコンカップ <3月>
優勝賞金は昨年に続いて100万ドル(約1億5千万円)。 同時に開催されるSFLワールドも来期のカプコンカップ出場権のかかる大一番に。
アークワールドツアー決勝 <3月>
GGST、GBVSR、UNI2の3タイトルの世界決勝を予定。
EVOジャパン <5月>
個人戦に加え、バーチャ5とスト3の5on5チーム戦もメイン種目に。
サウジアラビアEWC <7・8月>
現時点でスト6部門発表済み。
EVOラスベガス <8月>
詳細はまだだが、本家EVOも8月開催。
EVOフランス <10月>
初のヨーロッパEVO開催に。
SNKWC決勝 <未確認>
SNKワールドチャンピオンシップ2025は規模拡大して開催との予告あり。
アジア競技大会 <2026年>
再来年の2026年に愛知で行われるアジア競技大会では、引き続きeスポーツも正式メダル競技に。 国内開催ということもあって、その注目度は計り知れない。 格ゲーの採用も期待したい。
その他の話題
家庭用ハード・PC関連
NSwitch後継機種の話が出始めている。 NSwitchは現行の家庭用ゲーム機ではトップの販売台数ながら、(スマブラ除く)格闘ゲームでは主戦場となっている作品がまだ少ない印象。 後継機種が格闘ゲームプレイヤーの選択肢にもなるようなハードとして登場するかは大いに注目される。
NSwitch後継機種
GGST NSwitch版
オフライン施設(ゲームセンター、eスポーツ練習施設等)
ゲームセンターは、大会で有名な京都・a-choも2025年1月末で閉店を発表しており、厳しい話題が続く。
スト6TA無料対戦CP
スト6TAでは定期的に無料プレイキャンペーン「トライキャンプ」が行われている。
鉄拳8 PCアーケード筐体
鉄拳8はアーケード版未発表だが、PC版アーケード筐体が参考出展された。
eスポーツ練習施設
昨年からの継続だが、eスポーツ練習施設の続報も期待したい。
ストリーマー・Vtuber
日本eスポーツアワードの流行語大賞最終候補でも多く選ばれているように、2024年はストリーマーイベントきっかけに格闘ゲームジャンルが大きく注目を集めたのは、感覚的なものではなく事実と言えるだろう。 スト6は2年目に突入するも、まだまだストリーマーの新規参入、新規イベントがみられる。 2025年もさらなる盛り上がりを期待したい。
日米ストリーマー対決
海を越えて戦う、また新たな規模のイベントも予定されている。
格ゲーチェッカー2024年感想
2024年は、これまでの格ゲー作品情報、大会イベント情報という2本柱に、ストリーマーイベント情報という同じぐらい大きな塊が1つ加わり、作業量含め何もかもが1.5倍ぐらいのボリュームになったという年でした。
これからもこの盛り上がりが続いてほしい、ストリーマー・格ゲープロ間の交流が進んでほしいと期待する一方で、配信を仕事にするストリーマーたちが参入できている・続いているのも、スト6という作品の盛り上がりがベースにあるものだと思うので、頼りすぎずに今のうちにやるべきことを考えていきたいです。
あと、おかげさまで今年の3月に、kakuge-checker.comが10周年(移転前を含めて13年ほど)を迎えました。 引き続きサイトを発展させて行けたらと思っていますので、今後もゆるく見守っていただけたら嬉しいです。
年内に行ったサイト改修等:
- 配信一覧:設定ボタン追加(1/23)
- コメント欄:報告機能、BADボタン導入(9/21)
- コメント欄:一部承認制導入(9/24)
- イベント情報:表示方法の見直し(12/11)
- 配信一覧:ニコ生の取得再開(12/28)
今年も一年ありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします。